JATA、「ハタチの一歩」の進捗を報告、7週間で1700人応募

  • 2019年5月23日

 日本旅行業協会(JATA)は5月23日に開催した定例会見で、若者の海外旅行促進に向けた新たな取り組みとして開始した「ハタチの一歩 20歳初めての海外体験プロジェクト」の応募状況などについて説明した。同プロジェクトは旅行会社、航空会社、大使館、政府観光局、空港会社などの協力のもと、パスポートを所有していない全国の20歳の若者200名を対象に、10月から12月にかけてほぼ無料で近距離アジアなど12エリアへの海外旅行を提供するもの(関連記事)。5月31日まで応募を受け付け、6月に選考会を実施する。

 JATA海外旅行推進部副部長の薦田祥司氏によれば、応募を開始した4月1日から5月20日までの7週間の応募総数は約1700名で、定員200名に対して7.5倍に上るものの、目標の1万名には及ばない見通し。大手新聞での全面カラー広告、全国の大学へのポスター送付、FacebookとInstagramの公式アカウント開設やバナー広告、Googleのリスティング広告などの各種施策に取り組んだが、薦田氏は「アプローチに問題があった」との見方を示すとともに、次年度以降に向けて告知方法などを再考する考えを示した。同プロジェクトは21年度までの継続が決定している。

 薦田氏は、公式ウェブサイトの閲覧数が約9万3000ページビューとなったことについても、他のプロジェクトなどとの比較は難しいとした上で「多くはないのでは」と感触を伝えた。ユニークユーザー数や属性などの詳細については、応募期間の終了後に集計・分析するという。

 なお、現時点でエリア別の人気はグアムが圧倒的に高く、2位はセブ島とのこと。人気が高いと予想していた韓国や台湾は、比較的少ないという。訪問先や出発日、定員などの詳細は以下の通り。

クリックで拡大(提供:JATA)