主要49社の国内旅行、18年度は1.6％減－訪日は12.9％増
観光庁が取りまとめた主要旅行会社49社の2018年度（18年4月～19年3月）の旅行取扱概況によると、国内旅行を扱う48社の国内旅行取扱額の合計は、前年比1.6％減の2兆8617億8105万円となった。四半期別の伸び率は第1四半期が0.5％減、第2四半期が5.7％減、第3四半期が0.2％増、第4四半期が0.3％増で、天災の影響を大きく受けた夏季を中心に、全体的に伸び悩んだ。
企業別の取扱額の1位は今年度もJTB12社計で、3.8％減となったものの、1兆73億123万円と1兆円をキープ。2位はKNT-CTホールディングス13社計で2.3％減の3083億7313万円、3位は日本旅行で1.8％増の2781億6410万円、4位はANAセールスで6.8％減の1573億8520万円、5位はジャルパックで8.7％増の1381億6350万円だった。上位10位中前年を上回ったのは5社で、最も増加したのはエボラブルアジア4社計で38.0％増の646億1938万円だった。最も減少したのはANAセールスで6.8％減。
前年度からの取扱額の伸び率の1位は、取扱額が比較的少ない旅工房で121.1％増の12億2929万円。2位はエボラブルアジアで38.0％増、3位はWILLERで33.0％増の230億7901万円だった。47社中18社が前年を上回った。
国内募集型企画旅行の取扱額は3.9％減の1兆503億2557万円で、取扱人数は6.1％減の3371万717人。1人あたりの単価は2.3％増の3万1157円だった。
訪日旅行はHISが3割増、日本旅行も2桁増に
訪日旅行を扱う38社の取扱額の合計は、前年比12.9％増の2414億713万円。四半期別の伸び率は第1四半期が18.4％増、第2四半期が15.7％増、第3四半期が11.0％増、第4四半期が6.8％増だった。取扱額の1位はJTB12社計で7.4％増の925億54万円。2位はHIS6社計で31.0％増の502億8121万円、3位は日本旅行で11.6％増の447億2424万円となった。
取扱額の前年度からの伸び率の1位は、びゅうトラベルサービスで144.6％増の24億2963万円。2位はジェイアール東海ツアーズで72.5％増の18億1706％増だった。新たに訪日旅行の取り扱いを開始した2社を含めて、38社中19社が前年を上回った。
訪日募集型企画旅行の取扱額は4.0％減の67億2107万円で、取扱人数は1.8％減の50万7839人。1人あたりの単価は2.1％減の1万3246円だった。
なお、海外旅行の取扱額は5.0％増の2兆1214億5348万円で、総取扱額は1.6％増の5兆2246億4165万円。