主要49社、2月の海外は1.2%増、募集型は5.4%減

  • 2019年4月18日

 観光庁がこのほど取りまとめた主要旅行会社49社の今年2月の旅行取扱概況によると、海外旅行を扱う47社の海外旅行取扱額の合計は、前年比1.2%増の1656億9802万円となった。同庁によれば、前年の平昌五輪の反動があった一方で団体旅行が好調に推移し、全体では微増に落ち着いたという。

 企業別の取扱額の1位は今月もJTB(12社計)で8.0%減の448億1948万円。2位はエイチ・アイ・エス(6社計)で6.4%増の373億1543万円、3位は阪急交通社(3社計)で16.4%増の179億9340万円、4位はKNT-CTホールディングス(13社計)で7.8%増の126億9975万円、5位は日本旅行で3.3%増の94億8465万円だった。上位5位の順位は17年4月から変わっていない。

 上位10社のうち前年を上回ったのは7社で、最も増加したのは阪急交通社(3社計)の16.4%増だった。前年を下回ったのは8.0%減のJTB、37億8270万円で5.0%減のジャルパック、36億1138万円で1.1%減の日新航空サービスの3社。

 前年からの伸び率の1位は、前月に続き沖縄ツーリストで109.6%増の1億1463万円。2位も前月と同じ名鉄観光バスで82.4%増の702万円となった。3位はタビックスジャパンで31.2%増の3億9908万円。取扱額が10億円を超えた20社においては阪急交通社(3社計)が最も伸長し、次いでIACEトラベルが12.1%増の18億2301万円、トヨタツーリストインターナショナルが10.6%増の11億3908万円となった。47社中25社が前年を上回った。

 海外募集型企画旅行の取扱額は5.4%減の308億1266万円、取扱人数は7.2%減の16万4418人で今月も減少。1人あたりの単価は1.9%増の18万7404円となった。

 なお、1月の国内旅行の取扱額は0.6%増の2047億4287万円、訪日旅行は6.0%増の157億8727万円、総取扱額は1.1%増の3862億2816万円だった。国内旅行と訪日旅行の詳細は別途記載(下記関連記事)。

主要旅行会社取扱概況(Excelファイル)