宿泊業倒産、18年度件数は5%減の77件、負債額は大幅増
東京商工リサーチ(TSR)によると、2018年度の宿泊業における負債額1000万円以上の倒産は、件数が前年費4.9%増の77件で16年度の74件に次ぐ少なさだった一方、負債総額は134.0%増の972億8300万円で2年連続の増加となった。負債総額の増加は、エメラルドグリーンクラブによる負債450億円の大型倒産が1件発生したことによるもの(関連記事)。
原因別では販売不振が62.3%を占める48件、形態別では破産が59.7%の46件となり、それぞれ最も多かった。ちなみに再建型の民事再生法は倍増の4件で、TSRは「事業再生の難しさを示している」とコメントしている。地区別では、東北が240.0%増の17件と大きく増加した。
なお、3月単月では倒産件数が4件減の5件、負債総額が84.2%減の2億3000万円となった。件数・負債総額ともに3ヶ月ぶりの減少。前年同月には1件あった負債5億円以上の倒産がなく、すべて販売不振による破産だったという。