春闘:JTB3社、KNT6社、読売旅行

  • 2019年4月7日

 サービス・ツーリズム産業労働組合連合会(サービス連合)によると、2019年春闘でJTBグループ3社、KNT-CTグループ6社、読売旅行が賃金や一時金などについて合意した。詳細は下記の通り。

【合意・JTBガイアレック】

●賃金
・以下の各項目の要素を含み、一人当たり平均2.1%以上の改訂額をもって基礎月収原資の改訂を行う
(1)2019年4月1日付け標準年齢改定に伴う本給改訂を実施する。
(2)2019年6月1日付けで実施する役割成果給改訂に必要な原資を確保する
(3)契約社員が契約を更新する場合に必要な月手当改訂原資を確保する
・産業別最低保障賃金の締結
・ポイント年齢別最低保障賃金の締結
●一時金
・2019年度の臨時手当は4.0ヵ月を予算化する
●その他要求
・ブリージャー制度の目的に賛同し、4月1日より出張の前後日に出張先での休日・休暇を取得することを可能とする。具体的適用条件については、協議の上別途覚書で定めることとする

【合意・JTBパブリッシング】

●賃金
・2019 年度の月例給与(G社員・L社員)については、2019 年6月1日に在籍予定社員の役割成果給総額(2019年1月1日現在)の概ね101.5%±0.5%(本給は含まず純粋な役割成果給のみを対象)をベースに決定し、2019 年6 月1日から適用とする
・産業別最低保障賃金の締結
・ポイント年齢別最低保障賃金の締結
●その他要求
・「出張に伴う休日・休暇取得(ブリージャー)」については、社としてもこれを推進することとし、詳細
については、別途確認覚書を締結することとする
・ダイバーシティ強化の取組みの一環として、「社員育児・介護休業規程」における「育児休業・育児短時間勤務・看護休暇」の取得要件のひとつである「対象となる子」の定義を、現行の「小学校就学後2年に達するまでの子」から、「小学校就学後3年に達するまでの子」に変更する
・育児休業期間の臨時手当においては、基本支給における「看護休暇・介護休暇の減率(1 日につき0.01 ヵ月分・半休1 回につき0.005ヵ月分)」は減額しないこととする

【合意・近畿日本ツーリスト神奈川】

●一時金
・夏期社員・エリア社員一人平均1.5ヵ月

【合意・読売旅行】

●賃金
・社員年齢給の定期昇給および職能給の資格別標準昇給を完全実施する
・契約社員一律1,500円の昇給を実施する
・ポイント年齢別最低保障賃金の締結

【合意・近畿日本ツーリスト中央本部(KNT-CTウエブトラベル)】

●賃金
・社員制度通りの改定を行う
●一時金
・夏期社員・エリア社員一人平均1.0ヵ月(基本0.8ヵ月査定0.2ヵ月)
支給日6月28日
冬期継続協議とする
●その他要求
・勤務間インターバル制度の導入

【合意・近畿日本ツーリスト関西本部】

●賃金
・社員制度通りの改定を行う
・エリア社員本給に一律2,000円の加算を行う
●一時金
・夏期社員・エリア社員一人平均0.7ヵ月(基本・査定部分は継続協議)
支給日6月28日
冬期継続協議とする

【合意・近畿日本ツーリスト商事】

●一時金
・夏期社員・エリア社員一人平均1.8ヵ月(基本1.3ヵ月、査定0.5ヵ月)

【合意・近畿日本ツーリスト中央本部(KNT-CTホールディングス)】
●一時金
・夏期社員1.0ヵ月(一律)
支給日6月28日
●その他要求
・勤務間インターバル制度の導入
・在宅勤務制度の導入

【合意・KNTビジネスクリエイト】

●賃金
・社員人事制度に基づいた賃金改定の実施
・契約社員賃金改定の実施に加え、本給に1~32,000円加算・4以降1,000円加算
●一時金
・夏期社員・契約社員一人あたり1.0ヵ月+査定0.5ヵ月
支給日6月28日

【合意・JTBビジネスネットワーク】

●賃金
・2018年度評価に基づく役割成果給の改定必要な原資を確保する。社の経営を総合的に勘案し2.0%の改定率をもって行う
・産業別最低保障賃金の締結
・ポイント年齢別最低保障賃金の締結
●一時金
・2019冬期臨時手当、2020夏期臨時手当について以下のとおり予算化する
社員2019冬期臨時手当(1.5ヵ月)、2020夏期臨時手当(2.0ヵ月)
有期F社員2019冬期臨時手当(1.5ヵ月)、2020夏期臨時手当(1.5ヵ月)
●その他の要求
・ブリージャーについては、2019年度は制度化しないもの、業務の中で運用することを推奨していく