旅行8社が今夏にサハリンツアー、400名目標-官民合同企画
日本旅行業協会(JATA)と観光庁はこのほど、JATAに加盟する旅行会社8社が今夏に「サハリン大自然の旅」と題したパッケージツアーを催行すると発表した。近年の日露首脳会談などにより2国間交流の拡大に向けた動きが進み、今年1月の首脳会談では2023年までにお互いの訪問者数をそれぞれ20万人以上に引き上げる目標が設定されたことなどを受けたもの。
アウトバウンド促進協議会の「ロシアワーキンググループ」の参加企業のうち、JTB、KNT-CTホールディングス、ロシア旅行社、ジャパン・エア・トラベル・マーケティングなど8社が6月から9月にかけて、オーロラ航空(HZ)の成田/ユジノサハリンスク線を利用する3泊4日または4泊5日のツアーを催行。計400名の送客をめざすという。JATAによれば今回の企画に参加する旅行会社は今後、増える可能性があるとのこと。
ツアーではサハリン州都のユジノサハリンスクで日本統治時代の遺構を見学するほか、カニの産地「ウズモーリエ」でのシーフードバーベキューなどを予定する。すでに4月1日にワールド航空サービスが発売しており、他社も随時販売を開始する。
なお、4月16日から19日にかけてはツアーに先立ち、観光庁とJATAがユジノサハリンスクに官民合同の訪露ミッションを派遣する予定。ツアーでの現地特別企画などについて、関係者との打ち合わせを予定する。なお、JATAは今後、ヨーロッパロシアやシベリア方面についても送客増に向けた企画を実施するという。