インフィニ、中国系航空会社12社を集め中国最新情報を交換

  • 2019年4月1日

 インフィニ・トラベル・インフォメーションは先ごろ、都内で「INFINI中国セミナー」を開催した。セミナーには70社以上の旅行会社の参加と、中国系航空会社12社がブースを出展し、各社の最新情報を提供した。

インフィニ・トラベル・インフォメーション代表取締役社長の植村氏

 同社代表取締役社長の植村公夫氏はセミナーの冒頭、「日中路線では夏ダイヤから新規就航や増便も相次ぎ、日中間に太いパイプが築かれようとしており、日中双方にとってビジネス拡大のチャンスになると期待している」と挨拶した。その後、セミナーがワークショップ形式で行われ、各航空会社が新規就航や増便、サービス向上などに関する最新情報を提供した。

奥凱航空(BK)

BK日本代表事務所の牟迅之氏(右)、岩崎愛氏(左)

 奥凱航空は天津を拠点とする航空会社で、日本路線では羽田/天津・週3便、関空/天津・週4便、青森/天津・週2便を運航している。

 これに加えて今夏スケジュール期中より新規就航路線として、札幌/天津・週2便、関空/長沙・週2便、静岡・長沙・週2便の運航を開始する予定だ。

中国南方航空(CZ)

CZ日本支社札幌支店長の室橋一哉氏(左)、CZ東京支店旅客営業部の涌井政行氏(右)

 中国南方航空は、広州に拠点を構え、2018年の年間客数が1億4000万人以上に達する中国最大のフルサービスキャリアだ。機材は貨物機を含め840機以上を保有しアジアで第1位、世界で第3位の規模を誇る。日中路線は羽田/広州、関空/広州を毎日2便運航しているほか、成田、名古屋(中部国際)、新潟、富山からもフライトを運航している。

 今夏スケジュールのニュースは、4月2日からの札幌/大連線の運航再開だ。同路線はA320型機で週3便運航する。運休していた路線を再開するのは、増加する訪日中国人旅行者の増加に加えて、1500社を超える日系企業が進出している大連への業務渡航需要の取り込みを図るのが主な理由となっている。

天津航空(GS)

GS日本支社セールスマネージャーの李夢嬌氏

 海南航空グループの天津航空は、天津を拠点に日本、韓国、イギリス,オーストラリア、ニュージーランドなど国際線10路線を運航している。

 日本路線は現在、羽田/天津・週4便、関空/天津・週14便、札幌/天津・週2便の3路線・12便を運航しており、3月31日には名古屋(中部国際)/天津線にも週4便で就航し、合計4路線・週24便の運航となる予定だ。また日本発航空券は販売コミッションとして3%を旅行会社に提供しているのも特徴だ。

上海吉祥航空(HO)

HO東京支店支店長代行の張校雄氏(左)、HO東京支店営業部の文野洋氏(右)

 06年設立の上海吉祥航空はB787-9を10機購入し、既存のA320やA321を合わせ70機以上所有しており、上海と南京を拠点に国内線で100路線以上を運航している。国際線にも路線を拡大中で、現在は日本、韓国、タイ、ロシア、フィリピン、シンガポールに就航しており、6月には上海/ヘルシンキ線も新規就航を予定している。

 日本路線は、全日空との共同運航便が羽田/浦東(上海)・週17便、名古屋/浦東・週14便、関空/浦東・週35便となっている。このほか独自運航の札幌/浦東・週7便、札幌/南京・週4便、関空/銀川・週7便、関空/南京・週14便を運航。また、沖縄/浦東や沖縄/南京も運航している。

海南航空(HU)

HU日本支社営業マネージャーの佟錚氏(右)、HU日本支社の王業騫氏(左)

 海南航空は北京と西安をハブとして、北米、欧州、アジアおよびオセアニアなどの主要都市と中国を結ぶ国際線航空会社。日本路線は15年12月から東京/西安直行便の週3便の運航を開始。

 現在は羽田/北京・週3便、日本から西安への唯一の直行便である成田/西安を週3便、札幌/杭州・週2便、日本から海南島への唯一の直行便である関空/海口線を週3便運航している。これに加えて大阪/深圳線でも週3便の運航を開始している。