ブルネイ航空CEO、20年ぶりの日本に大きな期待、ANAとの共同運航も

▽ブルネイの知名度向上に注力、観光にも可能性

レセプションでのチャンド氏の挨拶  ちなみに東南アジア各国からのLCC就航により激戦化している、日本/東南アジア間の航空市場に遅れて参入することについては、富裕国らしくFSCとしての良質なサービスで勝負する考えを説明。コンテンツ数1000を超えるの機内エンターテイメントなどをアピールした。そのほかNHとのコードシェアについては「決定次第発表する」と強調。HXとのコードシェアについても、日本への対象路線を拡大したい考えを示した。

 BIによれば当面の利用者の割合は、日本発6割・ブルネイ発1割・その周辺国3割となる見込み。日本発はビジネス需要3割・レジャー需要7割で、利用者の3割程度がコタキナバルなどへの以遠路線を利用するという。ゴールデンウィークまでの予約率は8割を超えており、年平均でも80%をめざす。

 日本では近隣の東南アジア各国に比べて知名度がまだまだ低いことから、旅行会社経由の販売が大きくなる見通し。ただし4月にはダイヤモンド・ビッグ社が「地球の歩き方 Plat」のブルネイ編を発売するなど、今後は認知度の向上も進むと見られることから、BIも継続的な市場へのアピールに取り組むという。

 同社はこの日、成田での就航記念セレモニーに加えて、都内のホテルでもレセプションを開催。旅行会社などから関係者約100名が出席した。会場ではブルネイの観光資源をアピールする映像を放映し、首都の大モスクや「7ツ星」と称される「ザ・エンパイア・ホテル&カントリークラブ」、熱帯雨林の国立公園、水上集落などを紹介した。このほど開催された「ASEANツーリズム・アワード・ジャパン2018」では、JTBメディアリテーリングの「熱帯の幻想 ブルネイ王国6日間」がニュー・デスティネーション賞を受賞している(下記関連記事)。