温泉ガストロノミー、九州の普及へ発表会 各地でツーリズム実践

 その土地ならではの食や自然、文化を楽しむ旅を推進する温泉ガストロノミーツーリズム推進機構(涌井史郎会長=東京都市大学特別教授)は1月23日、福岡市博多区の滋慶文化学園福岡ブライダル&ホテル・観光専門学校で「ONSEN・ガストロノミーツーリズム推進機構発表会」を開いた。同学園の学生や九州観光旅館連絡会及び会員施設旅館、観光行政ら70人が参加した。

 冒頭、同機構の小川正人専務理事(ANA総合研究所会長)が「九州では佐賀県以外、ガストロノミーウォーキングを実施中で盛り上がっている。今回、同ツーリズムの応援団である『ONSEN騎士団』に、名だたる旅館の皆さまにも加わっていただいた」と述べ「騎士団の人数が5年間で3万人になるよう目標を定め活動の輪を広げていきたい」とあいさつ。

 ONSEN・ガストロノミーウォーキングは2017年5―11月で12回実施し2500人、18年3―12月は24回、5200人が参加した。参加者の満足度は96%と高く、なかでも12月に行われた朝倉・原鶴温泉でのウォーキングは、17年に九州北部豪雨で災害を受けた同地域の復興・地域活性化支援を目的に実施。200人を超える参加者があったという。

 今後、19年度中に3月の福島県須賀川を皮切りに鹿児島県薩摩川内市、岐阜県中津川市、青森県弘前市など17カ所(19年1月現在)でウォーキングが計画されている。

 続いてミスONSEN騎士団に就任した熊本県・山鹿温泉の清流荘女将、平井幸恵さんら3人が紹介された。

 発表会では観光経済新聞社編集部の長木利通さんが「日本観光業の現在と未来」と題し講演した。

 終了後には今回参加した観光業界関係者と専門学校生との交流会が行われた。


情報提供:トラベルニュース社