ANAとJAL、年末年始の国際線旅客は3.4%増、利用率は89%
全日空(NH)と日本航空(JL)が1月7日に発表した年末年始(12月28日~1月6日)の国際線の利用実績で、2社の旅客数は前年比3.4%増の60万119人だった。座席数は1.7%増の67万4624席、利用率は1.4ポイント増の89.0%だった。
NHは座席数が3.7%減の34万6633席で、B787型機のロールスロイス製エンジンの点検などの影響による中部/上海(浦東)線の運休や成田/ロサンゼルス線の減便などにより前年を下回った。旅客数は1.4%減の30万389人、利用率は2.0ポイント増の86.7%。JLは座席数が8.2%増の32万7991席、旅客数が8.7%増の29万9730人、利用率が0.4ポイント増の91.4%だった。座席数と旅客数はNHがJLを上回ったが、利用率はJLが4.7ポイント上回った。
方面別では、NHで最も多かった方面は「アジア・オセアニア」で0.1%増の13万8923人。最も伸び率が高かったのは「リゾート」で13.0%増の1万4131人だった。このほか、「欧州」が7.0%増の2万6201人と前年を上回った。最も落ち込んだのは「中国」で6.6%減の7万359人だった。
利用率が最も高かったのは「リゾート」で0.9ポイント減の96.1%と唯一の90%台となった。利用率の伸び率の1位は「中国」で5.1ポイント増の83.3%だった。最も落ち込んだのは「リゾート」で、「アジア・オセアニア」も0.4ポイント減の88.3%と前年を下回った。
JLの旅客数で最も多かったのは「東南アジア」で6.0%増の7万1941人。伸び率が最も高かったのは昨年の3月25日から成田線を1日2便に増便した「グアム」で、94.5%増の8709人だった。最も落ち込んだのは「韓国」で8.4%減の1万8872人。「オセアニア」も3.1%減の6794人となった。
利用率が最も高かったのは「グアム」で0.3ポイント減の95.1%。利用率の伸び率の1位は「米大陸」で5.9ポイント増の91.4%で、「東南アジア」も1.9ポイント増の93.6%と前年を上回った。最も落ち込んだのは「韓国」で8.0ポイント減の84.1%だった。
期間中にチャーター便や臨時便を運航したのはJLで、予定通りチャーター便として成田/コロール線を片道5便、臨時便として成田/ホノルル線を片道5便それぞれ運航。さらに臨時便として成田/グアム線を片道1便運航した。
日本発のピーク日は、NHが12月28日と29日、JLが12月29日。日本着はNHが1月4日から6日、JLが1月5日と6日だった。
なお、両社が12月21日に発表した予約状況からの増減は以下の通り。