KNT-CT、10月は海外好調、企画と個人が牽引-全体では微減
KNT-CTホールディングスはこのほど、グループ会社14社の10月の旅行取扱概況を発表した。総取扱額は前年比0.8%減の497億4518万円で、内訳は海外旅行が8.3%増の170億3078万円、国内旅行が5.4%減の298億8327万円、外国人旅行が1.5%増の19億1027万円。海外が好調だったものの、国内の減少が影響し、全体では微減となった。
海外旅行のうち団体旅行は2.3%減の45億6471万円。学生団体は修学旅行などの取扱人数増により16.0%増の21億5790万円となったものの、一般団体が昨年の大型報奨旅行などの反動により14.4%減の24億681万円となり、団体旅行全体では減少した。
企画旅行は7.0%増の88億1089万円で、ホリデイが5.2%増の13億5081万円、クラブツーリズムが7.3%増の74億5796万円とともに増加。その他の企画商品は54.1%増の212万円だった。個人旅行は29.8%増の36億5518万円と大きく伸長した。
同社によれば、ホリデイは一部商品でクラブツーリズムの商品への一体化の影響があるヨーロッパや中国が減少したものの、その他は好調に推移。クラブツーリズムはヨーロッパやアジア、中国が好調だったものの、SITの南アや南米は苦戦したという。北米やオセアニア、ハワイなども低迷が続いているとのこと。
国内旅行のうち団体旅行は6.9%減の102億3800万円。一般団体は昨年の大型の企業系コンベンションなどの減少により15.1%減の36億8513万円となり、学生団体も修学旅行の取扱人数減により1.6%減の65億5287万円となった。
企画旅行は5.6%減の153億5554万円。メイトは12.3%減の46億2878万円、クラブツーリズムは2.5%減の106億8936万円で、ともに減少した。その他の企画商品は30.9%増の3740万円。個人旅行は0.7%減の42億8973万円だった。
同社によれば、メイトは首都圏方面が好調に推移したものの、沖縄や北海道を中心にその他はいずれも低調。クラブツーリズムは、西日本豪雨以来低迷が続いていた山陰・山陽、四国方面のふっこう割商品などが好調だったが、北海道が地震の影響を引きずり低迷したという。
なお、訪日旅行などの外国人旅行については、個人旅行の宿泊商品が好調に推移したほか、ツアー型商品やレールパスなどの取り扱いが堅調だったとしている。