主要49社、10月の海外は10.2%増、HISや阪急など2割増

  • 2018年12月13日

 観光庁がこのほど取りまとめた主要旅行会社49社の今年10月の旅行取扱概況によると、海外旅行を扱う47社の海外旅行取扱額の合計は、前年比10.2%増の1943億1824万円となった。大手のエイチ・アイ・エス(HIS)、阪急交通社、日本旅行がいずれも2割増となり、全体を牽引した。同庁によれば、総じて韓国旅行の取り扱いが好調だったという。

 企業別の取扱額の1位はJTB(12社計)で2.1%増の534億8052万円。2位はHIS(6社計)で25.3%増の379億9343万円、3位は阪急交通社(3社計)で21.1%増の219億2630万円、4位はKNT-CTホールディングス(13社計)で8.3%増の170億3078万円、5位は日本旅行で19.6%増の129億9396万円だった。なお、上位5位の順位は17年4月から変わっていない。

 上位10社中前年を上回ったのは8社で、このうち最も増加したのはHIS(6社計)の25.3%増。減少は7位のジャルパックと8位のエムオーツーリストで、それぞれ7.9%減の44億9443万円、1.3%減の37億7055万円だった。

 前年からの伸び率が最も大きかったのはトラベル日本で、27.5%増の2億1565万円。2位は旅工房で26.5%増の21億7037万円、3位は京成トラベルサービスで25.5%増の1億3413万円だった。47社の半数弱を占める取扱額10億円超の企業については、旅工房が26.5%増で最も伸長。以下はHIS(6社計)が25.3%増、3位が阪急交通社(3社計)が21.1%と続いた。47社中、前年を上回ったのは26社だった。

 海外募集型企画旅行の取扱額の合計は1.0%減の373億2349万円。取扱人数は9.1%減の15万6737人、1人あたりの単価は9.0%増の23万8128円だった。

 なお、10月の国内旅行の取扱額は1.6%減の2703億4298万円、訪日旅行は10.4%増の238億8307万円で、総取扱額は3.3%増の4885億4429万円。国内旅行と訪日旅行の詳細は別途記載(下記関連記事)。

主要旅行会社取扱概況(Excelファイル)