JTBはこのほど、グループ12社の2018年9月の取扱概況を発表した。海外・国内・国際旅行の3部門の合計は前年比7.8％減の1357億2500万円で、3ヶ月連続の前年割れ。3月から前年割れを続けている国内旅行は、北海道地震や台風21号などの影響で10.3％減（※3月はグループ25社の集計）となり、17年2月以来の2桁減となった。海外旅行と、訪日旅行を含む国際旅行もそれぞれ前年を下回った。

　海外旅行の取扱額は4.7％減の508億3000万円。団体旅行は2.9％増で、このうち一般団体は2.7％増、教育団体は12.9％増だった。一方、企画商品は13.1％減の2桁減で、このうちルックJTBとJTBお買得旅は12.1％減、メディア企画商品は3.9％減。

　海外旅行全体の取扱人数は12.4％減で、最も好調だったのは大洋州の5.4％増だった。ルックJTBとJTBお買得旅の取扱人数は29.2％減と大幅に減少。方面別ではヨーロッパが3.9％増となったものの、そのほかは韓国が2.3％減、オセアニアが9.2％減などとなった。

　国内旅行の取扱額は10.3％減の780億3000万円。団体旅行は11.0％減で、このうち一般団体は4.4％減、教育団体は23.9％減だった。企画商品は11.8％減で、このうちエースJTBは13.0％減。エースJTBの取扱人数は15.2％減となり、3ヶ月連続で2桁減を記録した。方面別では東北が3.9％増となったものの、その他は前年を下回った。

　一方、国際旅行の取扱額は0.1％減で、ほぼ前年並みを維持した。訪日旅行「サンライズツアー」の10月の人員ベースの取扱実績は5.8％減で、10月以降の予約状況は6.9％減、14.9％減、13.3％増となっている。