関空、上期の総旅客数は7年ぶりに減少、空港閉鎖で-国際線は過去最高
関西エアポートによると、関西国際空港(関空)の2018年上期(4月~9月)の輸送実績(速報値)で、国際線と国内線を合わせた総旅客数は2%減の1391万148人となり、7年ぶりに前年を下回った。このうち国際線の旅客数は1%増の1075万3452人で、9月の台風21号による空港閉鎖の影響もあったが、上期として過去最高を記録した。
国際線のうち、日本人旅客数は前年並みの325万2946人。外国人旅客数は2%増の740万7998人で、上期の過去最高記録を更新した。通過客は6%減の9万2508人だった。国際線の旅客便の発着回数は1%減の5万9509回。
方面別の旅客数では、ハワイが日本人旅客を中心に20%増となった。昨年6月からエアアジアX(D7)が、12月からスクート(TR)がそれぞれホノルル線を開設し、順次増便したことで供給座席数が大幅に増えたことが要因。このほか、中国が訪日客の増加などにより10%増と2桁増加した。最も減少したのは台湾で12%減となった。
国内線の旅客数は11%減の315万6696人で、旅客便の発着回数は11%減の2万1614回。LCCの路線再編による成田線の減少などにより、前年を下回った。
大阪国際空港(伊丹)の国内線旅客数は4%増の819万213人で、航空会社の機材の大型化などにより16年以降3年連続で前年を上回った。なお、国内線旅客数には今年の4月から幼児旅客数を加えており、幼児旅客数を含まない場合の前年比は3%増となる。旅客便の発着回数は1%減の6万7306回だった。
神戸空港の国内線旅客数は2%増の161万3559人で、旅客便の発着回数は前年並みの1万748回だった。
関空、9月単月は空港閉鎖で半減
9月単月の国際線と国内線を合わせた総旅客数は、台風21号による空港閉鎖の影響で48%減の121万6867人と大幅に減少するとともに、7年ぶりに前年を下回った。
このうち国際線の旅客数は49%減の88万7370人で、5年1ヶ月ぶりの前年割れ。日本人旅客数は49%減の31万3720人で7ヶ月ぶりに、外国人旅客数は49%減の56万6400人で6年7ヶ月ぶりに、それぞれ前年を下回った。通過客は54%減の7250人だった。国際線旅客便の発着回数は45%減の5453回で、1年7ヶ月ぶりに減少した。
国内線の旅客数は45%減の32万9497人、旅客便の発着回数は37%減の2495回だった。
大阪国際空港(伊丹)の国内線旅客数は3%増の135万2073人で、幼児旅客数を含まない場合も1%増と前年を上回った。旅客便の発着回数は3%減の1万493回。
神戸空港の国内線旅客数は5%減の26万6620人。旅客便の発着回数は5%減の1682回だった。