JTB、8月も国内苦戦、海外と外国人はプラス成長-取扱概況

  • 2018年10月22日

 JTBグループ12社の2018年8月の取扱概況は、海外、国内、国際旅行の3部門合計で前年比3.2%減の1858億1500万円となった。先月に続き2ヶ月連続の前年割れ。国内旅行が3月から前年割れを続けるなど苦戦しており(※3月はグループ25社での集計)、海外と国際旅行は伸長したものの穴埋めには至らなかった。

 海外旅行の取扱額は2.7%増の677億5500万円。内訳としては団体旅行が12.2%増となり、このうち一般団体が22.2%増と大きく増加。教育団体も0.2%増となった。一方、企画商品は2.9%減と前年を下回った。ただし、ルックJTBとJTBお買得旅が3.1%減となったのに対し、メディア企画商品は0.3%増と善戦した。

 取扱人数は海外旅行全体では5.1%減で、方面別では韓国が19.3%増、欧州・ロシアが7.6%増と前年を上回った。また、ルックJTBとJTBお買得旅に限った取扱人数は11.4%減となり、方面別では韓国が30.2%増、オセアニアが15.8%増、欧州が11.3%増などと2桁増を記録した。

 国内旅行の取扱額は7.5%減の1117億2200万円で、3月から続く前年割れのなかで最大の下げ幅となった。内訳は、団体旅行が0.7%減で企画商品が8.3%減であった。団体旅行では一般団体が2.8%増となった一方、教育団体が10.8%減と低迷。企画商品のうちエースJTBは9.3%減となった。

 エースJTBの取扱人数も11.7%と2ヶ月連続で2桁のマイナス。方面別で前年を上回った方面はなく、上位は東北の0.8%減、関東の5.6%減、九州の5.9%減などであった。

 なお、国際旅行の取扱額は20.5%増と大きく増加。訪日旅行の足元の状況をサンライズツアーの取扱・予約人数で見ると、台風や地震の影響が出た9月は7.4%減となったものの、10月以降は予約状況が0.2%増、14.2%増、12.0%増とプラスに転じているという。

▽JTBグループ、月次取扱額集計対象12社
JTB、JTBグローバルマーケティング&トラベル、JTB沖縄、JTBメディアリテーリング、PTS、JTBビジネストラベルソリューションズ、JTBグランドツアー&サービス、JTB京阪トラベル、朝日旅行、エイ・ビー・アイ、JTBガイアレック、トラベルプラザインターナショナル