KNT-CT、8月も海外・訪日好調-団体と個人旅行が牽引

  • 2018年10月11日

 KNT-CTホールディングスによると、グループ会社14社の8月の旅行取扱概況で、海外旅行と国内旅行、外国人旅行にその他を含めた総取扱額は前年比0.1%増の483億2829万円となった。国内旅行は3.9%減の286億7227万円と苦戦したが、海外旅行が5.1%増の169億9174万円、外国人旅行が16.7%増の17億419万円とカバーした。

 海外旅行のうち団体旅行は2.9%増の36億9045万円で、一般団体が4.2%増の13億1731万円、学生団体が2.3%増の23億7314万円といずれもプラス成長。一般団体は取扱人数が増加し、学生団体では修学旅行の取扱人数は減少したものの研修旅行などで人数が増え、取扱単価も上昇した。

 一方、企画旅行は2.0%減の85億8249万円で、ホリデイが12.8%減の26億4366万円となったものの、クラブツーリズムの商品は4.5%増の57億2327万円。その他商品は15.2%減の2億1556万円であった。また、海外の個人旅行は23.6%増の47億1881万円と大きく伸長した。

 方面別では、ホリデイはアメリカ、アジア、オセアニアが好調であったが、クラブツーリズムへ一部商品を移管したヨーロッパ、またミクロネシアやハワイなども苦戦した。クラブツーリズムの取扱状況では逆に、カナダ、ハワイ、中南米、モンゴル、ミャンマー、オセアニアが低迷したが、チャーターが牽引したヨーロッパ、そしてアジア、中国は好調に推移した。

 国内旅行のうち団体旅行は17.9%増の45億4820万円で、一般団体は職場旅行や趣味・テーマ旅行の取扱人数が増え、国際会議なども取り扱ったことで11.3%増の20億6338万円。学生団体も23.9%増の24億8482万円と好調であった。

 国内企画商品は9.0%減の190億3349万円。メイトが13.6%減の91億5215万円、クラブツーリズムが4.3%減の98億5934万円といずれも100億円台を割り込んだ。その他の企画商品は24.4%増の2200万円で、また個人旅行は0.7%増の50億9059万円であった。

 なお、企画商品の方面別動向では、メイトは関東や首都圏方面が好調であった一方、東北や関西、沖縄、中四国は低調。クラブツーリズムは道東、北東北、東海、伊勢、南紀、中部、九州は堅調であった、クラブツーリズムのバス旅行については、名古屋発は日帰りを中心に順調であったが関西は苦戦した。