KNT-CT、7月は海外・訪日好調も国内苦戦、前年反動も
KNT-CTホールディングスによると、グループ会社14社の7月の旅行取扱概況で、海外旅行と国内旅行、外国人旅行にその他を含めた総取扱額は前年比3.3%減の392億706万円となった。このうち海外旅行は6.1%増の138億5710万円と前年を上回り、また外国人旅行も11.5%増の16億8559億円となったが、国内旅行が9.4%減の227億696万円と苦戦した。
海外旅行のうち、団体旅行は12.8%減の25億6915万円。一般団体は9.2%増の20億3389万円となったものの、学生団体が50.7%減と大きく前年割れした。一般団体は企業の周年事業などが好調であったほか、大型の国際スポーツイベントなども受注。学生団体は、修学旅行の取扱人数や単価が上昇するなど好調に推移したものの、前年に大型の海外留学派遣事業を取り扱っていた反動で前年割れしたという。
海外企画商品は2.9%増の72億5685万円で、ホリデイが9.5%減の13億8624万円となった一方、クラブツーリズムが6.4%増の58億5053万円、その他商品が4.8%増の2009万円。さらに個人旅行が31.7%増の40億3110万円と伸長した。
取扱人数では、ホリデイはハワイやアメリカ、アジアが順調であったものの、クラブツーリズム商品への一体化なども影響したヨーロッパ、またミクロネシア、オセアニアは低調だった。逆にクラブツーリズムはヨーロッパ、アメリカ、オセアニア、東南アジア、中央アジア、南米が好調であった。
国内旅行は、団体旅行が14.4%減の48億37万円、企画旅行が9.1%減の131億7187万円、個人旅行が4.4%減の47億3472万円といずれも低調に推移した。
団体旅行のうち一般団体は8.6%減の28億4193万円、学生団体は21.6%減の19億5844万円。ただし、一般団体は前年の反動で、学生も林間学校など修学旅行以外の行事の取扱人数が増加するなど堅調であったほか、修学旅行も前年と実施時期がずれたことで単月では前年を割り込んだという。
企画商品は、メイトが14.5%減の49億5445万円、クラブツーリズムが5.7%減の81億8406万円、その他商品が9.5%減の3336万円。取扱人数では、メイトが首都圏は好調だった一方、西日本豪雨の影響を受けた中国四国地方が低迷。クラブツーリズムも国内旅行、バス旅行ともに販売が低調で、さらに大阪北部地震と豪雨の影響を受けた。