石川・粟津温泉のかめたにが破産開始決定、負債1.5億円
東京商工リサーチ(TSR)によると、石川県・粟津温泉で旅館を経営していたかめたにはこのほど、金沢地方裁判所から破産開始決定を受けた。負債総額は約1億5000万円。
同社は1890年に創業し、1983年に会社設立。旅館「かめたに」は客室18室・定員約80名と小規模ながら、自家源泉による源泉かけ流しの宿として知られ、ピーク時の年間売上高は約2億円を計上していた。
しかし近年は団体客の減少などに加えて、粟津温泉自体の集客力低下により業績は低迷。北陸新幹線の開業効果も続かず、2017年9月期の売上高は5000万円台にまで落ち込んでいた。18年9月期に入っても業況は回復せず、先行きの見通しが立たないことから、6月30日までに事業を停止したという。