「道後御湯」に一新 宝荘ホテル、地元前面にリスタート/愛媛
愛媛県・道後温泉の宝荘ホテルがこのほど全面建て替え工事を終了し、和風モダンなホテル「道後御湯(みゆ)」に生まれ変わった。現代湯治のための湯宿をうたう。源泉掛け流しの展望大浴場をはじめ、客室内露天風呂から望む松山城下の眺望も売りだ。
道後御湯は鉄筋8階建てで、延床面積は約4千平方メートル。全30室の客室とダイニング、ロビー&ライブラリーラウンジ、展望大浴場、湯上りラウンジなどからなる。
客室は52平方メートルのスーペリア、58平方メートルのプレミア、66平方メートルのデラックス、77平方メートルのスイートの4タイプ。全室南向きで松山城や市街地が一望できる露天風呂が付く。
客室内の家具は、無垢材のウォールナットを用いモダンかつアンティークな家具として知られるマスターウォール、飛騨デザインのブランドKASHIWAの製品を使っている。部屋の入口ドアの客室番号には「菊間瓦」、茶器はオリジナルの「砥部焼」、壁紙の一部には五十崎社中のギルディング和紙など、愛媛の伝統工芸品を設えた内装に仕上げた。
ロビーは白を基調とし、伊予の里山と瀬戸の海の風景をイメージ。オリジナルの生菓子とお茶で宿泊客を迎える。隣接するライブラリーラウンジは黒を基調としたシックなつくりで、俳句や温泉など道後の文化に触れられる空間とした。
現代アート美術館をほうふつさせるダイニングで供される料理は、瀬戸内の魚や県内契約農家で育てた米、野菜を使った会席料理を提供する。
城下町を一望できる展望大浴場は、湯上りラウンジや屋上デッキを併設。フリードリンクで夜景を楽しめる。
情報提供:トラベルニュース社