上半期の国際線需要は7%増、アジア太平洋が最も伸長
国際航空運送協会(IATA)によると、2018年上半期(2018年1月1日~6月30日)の国際線利用動向で、旅客需要を表す有償旅客キロ(RPK)は前年比7.0%増となった。座席供給量を表す有効座席キロ(ASK)は6.1%増で、ロードファクターは0.7ポイント増の81.3%となった。
地域別で見ると、RPKはアジア太平洋が8.3%増で最大の伸びとなったが、ラテンアメリカも8.2%増と肉薄。ASKでは逆にラテンアメリカが8.0%増、アジア太平洋が7.5%増の順となっている。利用率が最も高かったのは欧州で1.0ポイント増の83.9%、次いで北米が1.2ポイント増の82.0%などとなった。
6月単月では、全体のRPKが7.7%増でASKが5.9%増となり、ロードファクターは1.4ポイント増の81.9%。方面別のRPKは中東が11.0%増、アフリカが10.9%増と2桁の伸びを示したほか、アジア太平洋も9.5%増と引き続き好調。ASKは中東の8.0%増に続いてアジア太平洋の7.4%が高い結果となった。ロードファクターは欧州が1.1ポイント増の86.8%、北米が1.9ポイント増の86.7%となり、上半期と同様に上位を占めた。
また、主要7ヶ国の国内線市場は、上半期でRPKが7.5%増、ASKが6.9%増、ロードファクターが0.5ポイント増の82.9%。6月単月ではRPKが7.9%増、ASKが7.5%増、ロードファクターが0.3ポイント増の84.5%。
国別で、日本は上半期のRPKが3.2%増、ASKが1.5%増でロードファクターが1.1ポイント増の70.0%。6月はRPKが3.7%増、ASKが1.3%増、ロードファクターが1.6ポイント増の70.9%となっている。
なお、国内線市場の拡大が著しいのはインドと中国で、特にインドは上半期のASKが17.7%増、RPKが21.1%増となり、なおかつロードファクターも2.5ポイント増の88.3%と高い水準を維持している。
▽IATAレポート全文(英語)
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