主要50社、5月の国内旅行は0.9%減、訪日は7.8%増
観光庁が取りまとめた主要旅行会社50社の2018年5月の旅行取扱状況で、国内旅行の取扱額の合計は前年比0.9%減の2923億9938万円となった。
企業別に見ると、取扱額の1位はJTB12社計で、3.9%減の873億4124万円、2位は楽天で5.8%増の495億4240万円、3位はKNT-CTホールディングス13社計で4.2%減の294億5204万円だった。上位10社中4社が前年を上回り、最も伸長したのは阪急交通社3社計で6.4%増の134億2635万円だった。前年を下回った6社のうち、最も落ち込んだのは名鉄観光サービスで7.0%減の69億8827万円。
前年からの伸び率で最も伸長したのは旅工房で169.3%増の9542万円。次いでエボラブルアジア4社計が55.6%増の52億5606万円、WILLERが20.6%増の14億6430万円と続いた。国内旅行を取り扱う48社の半数を占める取扱高が10億円以上の企業のうち、最も伸長したのはエボラブルアジアで、2位はWILLER、3位は阪急交通社3社計だった。48社中前年を上回ったのは21社となった。
このほか、50社の国内募集型企画旅行の取扱額は6.9%減の769億7032万円、取扱人数は8.6%減の257万4872人、1人あたりの単価は1.9%増の2万9893円だった。
訪日旅行の取扱額の合計は7.8%増の222億7218万円。企業別の1位はJTB12社計で7.7%減の91億4496万円、2位はエイチ・アイ・エス(HIS)6社計で69.1%増の39億139万円、3位は日本旅行で11.8%増の36億7916万円だった。上位10位はJTB12社以外は前年を上回り、最も伸長したのはジェイアール東海ツアーズで88.4%増の1億5594万円だった。
前年度からの伸び率では、フジ・トラベル・サービスが16万円から約48倍の787万円に大きく伸長。続いて名鉄観光バスが約3.7倍の644万円、びゅうトラベルサービスが90.6%増の1億3182万円だった。取扱高が1億円以上の12社のうち、もっとも伸長したのはびゅうトラベルサービスだった。訪日旅行を取り扱う35社のうち19社が前年を上回った。
訪日旅行の募集型企画旅行の取扱額は3.9%減の6億9266万円、取扱人数は1.5%増の5万800人、1人あたりの単価は5.3%減の1万3635円だった。
なお、5月の海外旅行の取扱額は6.2%増の1657億5360万円で、総取扱額は1.9%増の4804億2516万円だった。海外旅行の詳細は別途記載(下記関連記事)。
▽主要旅行会社取扱概況(Excelファイル)
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