名鉄観光、MICE強化で新部署設立、福祉や医療などターゲット
名鉄観光サービスは今年4月に、営業推進本部に新部署「MICEセンター」を設立した。同社は2015年から同部署内にMICE担当者を設け、各種大会や学会の受付登録などを担当する「大会登録オペレーションセンター」を置いて大会登録システムの開発やバージョンアップを進めてきた。専門部署を新設することで、全国のMICEの取り込みを強化するとともに、他のMICE業者とアライアンスを組むことも検討する。
MICEセンターは営業推進本部内の担当者と、MICEの経験が豊富な新霞が関支店のMICE担当者の計10名が所属。新霞が関支店を解散し、同地にMICEセンターを置いた。同センターでは全国の支店の支援業務として、大会の企画提案、運営、精算などに取り組むとともに、MICEによる付加価値の創造をめざし、企業や官公庁などに営業している。
今後は同社の強みである福祉関連市場でのMICEの受注に引き続き取り組むとともに、医療関連、官公庁外郭団体、公益財団法人、一般法人のインセンティブなどをターゲットに攻める企業などをリストアップしてセールスを強化。全国の営業支店と協働しながらMICE案件の受注に取り組む。加えて人材育成も実施し、20年度までにMICEセンターのスタッフを15名まで増やす考え。