DMMが旅行事業参入、今秋から、アフリカ手掛かりに自社ツアー
会員数約3000万人のECサイト「DMM.com」を運営し、幅広い事業を展開するDMM.comは7月10日、今秋に「DMM TRAVEL」を開始して旅行業に参入すると発表した。同社広報担当によれば、DMM.comのアフリカ事業担当者が半年程前に発案したもので、これまで約3年間の活動で複数国に構築したビジネス拠点やネットワークを足がかりに、一般旅行者向けのパッケージツアーや企業向けのスタディツアー、業務渡航などを取り扱う考え。同社はすでに第2種旅行業登録を取得しているが、近日中に第1種に変更する。
旅行事業の詳細は事業開始にあわせて発表する予定。なお、10日に公開したウェブサイトでは「学びを、キャリアを加速する。」をテーマに掲げ、「アフリカ各国の拠点をはじめ、アジアやヨーロッパでも多様なビジネスを展開し、幅広いネットワークをもつDMMの強みを活かし、個人では体験できない旅の提供を予定」と説明している。
現在のスタッフは事業責任者1名と外部アドバイザー1名。今後は事業開始に向けて増員する見通しで、旅行業務取扱管理者資格を持つ業界経験者に「スタディツアーやビジネストリップなど専門性の高い旅行案件を取り扱い、将来的には新規ツアーの企画提案・実施」を任せるとしている。
DMM.comは2015年に、人口が急増するアフリカでのビジネス展開に向けて「アフリカ事業部」を設立。日系企業の進出支援や、新興国のベンチャー企業とのパートナー契約締結、ビジネスコンテストの開催などをおこなっている。すでに40ヶ国以上に人的ネットワークを築いており、ルワンダ、コートジボワール、ガーナ、タンザニアの4ヶ国には自社拠点を構える。
▽DMM.com、「DMM TRAVEL」ウェブサイト
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