阪急交通社、日本の離島旅を扱う専用ページ「リトタビ」を強化

  • 2018年7月1日

 阪急交通社は、日本の離島旅を扱う専用ページ「リトタビ」を強化する。

 有人離島保全活動の高まりに加えて、「長崎と天草地方の潜伏キリシタン関連遺産」の世界文化遺産登録が目前となったことによる追い風を受け、2016年3月にウェブページを開設した「リトタビ」からの取扱人数は、17年度に前年比107%と増加、今年もその傾向は続いている。

 増加を牽引したのは、長崎県の「しま旅滞在促進事業」の助成金を活用した「長崎しま旅」(壱岐島・対馬・五島列島)で、16年度に比べて32%増。これを受け、今年度は顧客の旅の志向に合わせて島内での体験メニューを組み込むなど、内容を拡充した商品を企画した。

 ツアー例として「五島列島7島・20景 ゆったりめぐる こだわり島グルメを食す旅3日間」は、5月7日から12月11日の間に実施するプランで、出発は羽田空港。ツアーでは、世界遺産暫定リストの下五島の最古の教会「旧五輪教会(久賀島)」、木造建築の趣ある「江上天主堂(奈留島)」、長崎県唯一の石造りの「頭ケ島天主堂(頭ケ島)」を観光する。旅行代金は大人1名10万円から13万5000円で、3000円から3500円の助成金が支給される。

 往復新幹線を利用する「大自然と歴史の島 壱岐・対馬 国境の離島浪漫の旅3日間」は、8月20日から11月27日に実施するプランで、出発は新大阪駅もしくは新神戸駅。対馬では、2つの鳥居が海中にそびえる和多都美神社を訪れ、壱岐では体験メニューとして地域ガイドとともに「原の辻遺跡」復元公園を散策する。旅行代金は大人1名5万9980円で、2500円の助成金が支給される。

 阪急交通社は、地元の協力のもと、離島特有の歴史と文化を背景にした観光資源を発掘し、食と絶景を組み合わせて魅力的な商品を企画・販売することで、今後も交流人口の増加を促進していく。