香港航空、日本8路線が好調、花巻・新潟へチャーター検討も

  • 2018年6月24日

乾杯の音頭をとる李氏。会場には約40名の旅行業界関係者が集まった 香港航空(HX)は6月21日、成田/香港線の就航2周年を記念して旅行業界関係者を招きレセプションを開催した。会場で本誌取材に応じた日本支社ジェネラルマネージャーの李杰氏は、日本路線の好調な推移を明かしたうえで、今後も路線網の拡充や日本市場向けのサービス改善などを続けてさらなる成長をめざす考えを示した。

 HXは現在、成田、関空、新千歳、岡山、米子、宮崎、鹿児島、那覇に就航しており運航便数は週82便に達するが、李氏によると成田や関空、新千歳の路線では90%超、それ以外でも85%超という高いロードファクターを保てているという。

 また、日本市場向けの座席供給量は成田でも全体の3割程度、8路線すべてでは2割未満と偏りがあるが、これについて李氏は「香港を始めとする海外からの訪日旅客数と日本人出国者数の比率を考えると自然」な状態であると分析。2020年に向けてインバウンド需要は拡大していくとの予測のもと、今後も新規就航や増便を実現していきたい考えを示した。

 具体的な就航・増便計画は未定であるものの、現在は花巻や新潟へのインバウンドチャーターの可能性を検討しているという。なお、先ごろに香港政府観光局(HKTB)が開催した現地商談会の場で、HKTB日本局長の堀和典氏は地方路線の活用方針を語るとともに、東北や北陸への新規就航にも期待を示していた(リンク)。

 このほか李氏は日本市場において、引き続き旅行会社との関係を深化させるとともに、「日系航空会社やキャセイパシフィック航空(CX)などからも学びながら、日本市場向けのサービスを更に充実させていきたい」と意欲を表明。また、香港エクスプレス(UO)とも「フレンドリーな競合関係」を維持しともに成長していく考えも語った。

※訂正案内(編集部 2018年6月28日17時10分)
訂正箇所:第3段落第1文
誤:また、日本発の需要は

正:また、日本市場向けの座席供給量は

訂正箇所:最終段落第1文
誤:このほか李氏は日本市場における方針として、

正:このほか李氏は日本市場において、

※訂正案内(編集部 2018年7月3日18時30分)
訂正箇所:第1段落第1文
誤:香港航空(HX)は6月22日

正:香港航空(HX)は6月21日