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米国、50回目のIPWをデンバーで開催、プロモ強化へ

  • 2018年6月24日

新大統領就任後の昨年から一変
穏やかな雰囲気で商談会

トンプソン氏「日本人が知らない地域多い」、メガファムの可能性も

トンプソン氏 23日午後にはブランドUSAのCEOのトンプソン氏が日本からの記者団のインタビューに応じ、今後のブランドUSAの日本市場に対する戦略について説明。現在の日本市場については「すでに成熟した市場」と述べながらも、「日本人はもう充分に米国を見たつもりかもしれないが、知られていない地域や体験はまだまだ沢山ある」と強調し、今後もさまざまな切り口で「米国のライフスタイル」に基づいた旅行需要を喚起する旨を語った。

 また、海外40市場で活動するブランドUSAが、日本に最初の国外事務所を置いたことを改めて強調した上で、日本の旅行業界との関係を維持する考えをアピール。引き続き、毎年の「ツーリズムEXPOジャパン」への出展とセールスミッションの訪日を日本での活動の柱とし、新たに設けた旅行業界向けサイトによる情報提供やコース提案などもあわせて、商品造成を支援する方針を示した。

コロラド州政府観光局のブース。開催地のデンバーは同州の州都 すでに英国市場向けに実施し、今後はオーストラリアやニュージーランドの旅行会社を対象に実施予定の大規模ファムツアーについても、日本でも実施する可能性があることを説明。ただしその際には航空会社の協力が必要となることを強調し、英国での大規模ファムにはブリティッシュ・エアウェイズ(BA)が数百枚規模の航空券を提供したことを明らかにした。

 なお、今年のIPWの雰囲気が昨年に比べて落ち着いているとの見方については、「前回は新政権の誕生後で、今後のプロモーション予算などに不安があった。確かに昨年と比べると、落ち着いた雰囲気が感じられる」とコメント。また、今回の開催地のデンバーが、ラスベガスやオーランドなどIPWの定番開催地とは異なることなども影響しているとの見解を示した。

アナハイム観光局もプレゼンで大谷選手をアピール 来年の開催地のカリフォルニア州アナハイムについては、アナハイムを本拠地とする米国大リーグのロサンゼルス・エンゼルスに、今シーズンから投打の二刀流で活躍する大谷翔平選手が在籍していることに言及。「野球は米国の国民的な趣味であり、日本人と分かち合える部分は多い」と述べ、「スケジュールさえ合えば、来年のIPWに大谷選手が登場する可能性もあるのでは」と期待を示した。