カンタス航空、NDCの新システム発表、旅行会社に訴求
カンタス航空(QF)はこのほど、国際航空運送協会(IATA)のNDC規格に基づいた新しいシステム「Qantas Distribution Platform(QDP)」の導入を発表した。航空会社向け流通ソリューションなどを手がけるフェアロジックスとともに開発したもので、旅行会社に利用を呼びかけていく。なお、フェアロジックスはNDCのアグリゲーターレベル3認証を取得している。
新システムではQFの座席や機内食の画像などを閲覧できるほか、足元の広い座席の予約にも対応。旅行者のマイレージ会員ステータスなどの情報も提供する。
旅行会社への利用促進にあたっては、トラベルポートとニュージーランドのSerko、オーストラリアのCorporate Travel Management(CTM)の3社と提携。旅行会社は3社を介することでQDPに接続できるほか、自社でシステムを開発してQDPと直接接続することも可能だ。また、他のGDSなどとも提携の話を進めているという。
QFによると、現時点ではQDPを利用している旅行会社はまだないが、順次準備を進めているところ。すでに上記3社経由でQDPに接続することができ、18年後半には旅行会社が利用を開始する見通しという。