中部、17年度通期は増収増益、売上・純利が過去最高
中部国際空港の2018年3月期(17年4月1日~18年3月31日)の通期連結業績で、売上高は前年比7.6%増の589億6700万円、営業利益は15.7%増の89億1300万円、経常利益は24.2%増の80億2500万円、当期純利益は30.2%増の54億4800万円となった。訪日外国人旅行者の増加により引き続き免税品販売が増加したこと、加えて新規路線の開設により国内線の利用者も増加したことなどにより、売上高と純利益が過去最高を記録した。営業費用は6.2%増の約500億5000万円で、売上高営業利益率は1.0ポイント増の15.1%だった。
売上高のうち空港事業は1.9%増の275億3000万円。国際線は昨年6月にエア・カナダルージュ(RV)がバンクーバー線を開設したほか、韓国など近隣国への路線が拡充されたことなどにより3億6000万円の増収。国内線も全日空(NH)の宮古線開設や、エアアジア・ジャパン(DJ)の新千歳線開設などにより9000万円の増収となった。
商業事業の売上高は14.0%増の288億2000万円。免税店売上高が過去最高となったほか、商業施設の新設なども寄与した。交通アクセス施設事業は3.9%増の26億1000万円だった。
なお、19年3月期の業績は、売上高が7.0%増の631億円、営業利益が5.5%増の94億円、経常利益が5.9%増の85億円、純利益が2.8%増の56億円で引き続き増収増益を予想。旅客数は過去最高を見込み、売上高・各利益も記録を更新する見通し。