成田、17年度通期は増収増益-18年度も好調見込む
成田国際空港(NAA)はこのほど、2018年3月期(17年4月1日~18年3月31日)の通期連結業績を発表した。営業収益は前年比6.4%増の2312億8800万円、営業利益は12.5%増の466億2000万円、経常利益は16.0%増の432億4700万円、当期純利益は41.1%増の359億1300万円。訪日旅行の需要増などを受け、全項目が民営化後の最高記録を更新し、16年3月期以来の増収増益となった。なお、同社は昨年11月に、営業収益については当初予想からを下方修正した一方、全利益を上方修正している。
事業別では、空港運営事業は営業収益が1.6%増の1148億9300万円で、営業利益が56. 0%増の67億7600万円。営業収益は訪日旅行者増などに伴い旅客施設使用料収入が増えたことで堅調に推移し、営業利益は年金資産の運用収益改善に伴い退職給付費用が減少したことなどで大きく増加した。
そのほか、リテール事業は営業収益が15.5%増の918億3400万円、営業利益が14.1%増の255億2600万円。施設貸付事業は営業収益が0.1%減の315億5800万円、営業利益が1.6%減の139億5800万円だった。鉄道事業は営業収益が前年並みの30億3600万円、営業利益が1.8%減の6億2100万円となった。
18年度の連結業績予想は、営業収益は6.1%増の2455億円、営業利益は6.2%増の495億円、経常利益は7.1%増の463億円、当期純利益は18.4%減の293億円を見込む。営業収益、営業利益、経常利益は記録を更新し、当期純利益については前年度の特別利益計上の反動で減益となるも、歴代2位となる見通し。