旅工房、17年度は増収大幅減益-今年度は増益予想
旅工房は5月11日、2018年3月期(17年4月1日~18年3月31日)の通期連結業績を発表した。売上高は前年比7.7%増の242億5700万円、営業利益は73.9%減の8100万円、経常利益は76.8%減の6900万円、当期純利益は79.7%減の3900万円。昨年4月には東証マザーズに上場したものの、1年目の業績は増収大幅減益となった。
同社は昨年11月の第2四半期業績発表時に当初の予想を修正。売上高については足元の予約獲得の順調を受けて引き上げたものの、人員増強や広告展開、販管費の増加などから各利益を約9割減に引き下げていた。その後、今月8日には新たな修正予想を発表し、売上高についてはグアムへの渡航者減少などの影響により下方修正し、一方で各利益については円高による売上原価減などにより上方修正している。
今年度の通期連結業績予想は、売上高が19.4%増の289億6000万円、営業利益が31.2%増の1億700万円、経常利益が43.8%増の1億円、当期純利益が62.3%増の6300万円。引き続きウェブサイトの利便性向上や「トラベル・コンシェルジュ」による対応力向上などに努め、システム投資やマーケティング、採用や研修などで費用増を見込むものの、増収増益を予想する。
なお、決算短信の「今後の見通し」では、「業績予想は当社が現在入手している情報および合理的であると判断する一定の前提に基づいており、その達成を当社として約束する趣旨のものではありません。実際の業績等はさまざまな要因により大きく異なる可能性があります」と説明している。