HIS、2Qと通期の業績予想を下方修正-豪ホテル2軒売却へ
エイチ・アイ・エス(HIS)はこのほど、昨年12月に発表した2018年10月期(17年11月1日~18年10月31日)の第2四半期および通期の連結業績予想を修正した。このうち第2四半期については、売上高は前回発表比2.9%減の3400億円、営業利益は9.1%減の70億円、経常利益は19.5%減の70億円、純利益は49.1%減の29億円にそれぞれ下方修正する。
売上高と営業利益の減少要因は、旅行事業でミキグループのオンライン事業において新システムのリリースが遅れたこと、ラグーナテンボスの年末年始と春休みの入場者数が年初計画を下回ったこと、電力小売会社のHTBエナジーにおける燃料コストが増加したことを勘案。経常利益については、これらの減少要因に加えて、想定以上に円高による為替差損発生を考慮する。純利益については持分法適用関連会社のアジア・アトランティック・エアウェイズ(HB)に対する債権回収が困難と見られることから、債権放棄による約16億円の損失を見込む。
通期については、売上高は2.0%減の7200億円、営業利益は3.9%減の173億円、経常利益は12.5%減の175億円、純利益は22.9%減の91億円に下方修正。減少要因は第2四半期と同様だが、豪州のゴールドコ―ストとブリスベンで展開している「ウォーターマークホテル」の土地と建物の売却を予定しているため、売却益が約10億円発生するという。