成田、18年夏ダイヤの国際線は週1663便、過去最高に
成田国際空港(NAA)によると、2018年夏ダイヤ(3月25日~10月27日)の国際線定期旅客便の週間便数(※)は1663便で、過去最高となった。17年夏ダイヤ比53便増で、冬ダイヤ比では41便増。LCCの割合は19.1%で、17年夏ダイヤから2.5ポイント増加した。乗入航空会社数は85社、就航都市数は105都市、路線数は107路線でそれぞれ過去最高となった。
方面別では、中東を含むアジア線が17年夏ダイヤ比34便増の409便と最も増加した。日本航空(JL)が冬ダイヤからバンコク(スワンナプーム)線を1日1便から1日2便に増便したこと、3月25日からタイ国際航空(TG)が同路線を1日3便から1日4便に、タイ・エアアジアX(XJ)がバンコク(ドンムアン)線を1日2便から1日3便に増便したことなどが要因。
このほか、台湾線は3月27日からタイガーエア台湾(IT)が高雄線を2便増の週4便に増便することなどから9便増の週144便に。オセアニア線は昨年9月にJLがメルボルン線の運航を開始したことなどで6便増の週59便となった。韓国線は17年夏ダイヤ以降、エアプサン(BX)やエアソウル(RS)などが路線を増やしたが、3月25日からJLが1日1便で運航していた仁川線を運休したことで、昨夏ダイヤと同じ185便となった。
前年を下回ったのはグアム線と欧州線で、グアム線はデルタ航空(DL)が1月8日を最後に運休したことなどにより、6便減の週41便に。欧州線はJLが冬ダイヤからパリ線を運休したことなどで、2便減の128便となった。
▽国内線は週479便、7割強がLCC
国内線旅客便は週479便で、17年夏ダイヤ比で27便減、冬ダイヤ比で11便減となった。乗入航空会社は7社で、就航都市数は18都市、路線数は19路線。LCCの割合は17年夏ダイヤ比1.5ポイント減の70.8%となった。便数が増加したのはバニラエア(JW)で3便増。一方、春秋航空日本(IJ)は28便減、ジェットスター・ジャパン(GK)は2便減となった。
なお、国際線と国内線を合わせた便数は週2142便、乗入航空会社数は87社、就航都市数は123都市、路線数は126路線で、いずれも過去最高となった。
※週間便数は、ダイヤ開始後に各社の運航スケジュールが規則的に動き始めてからの2週間分を平均して算出。18年夏ダイヤでは4月8日から21日までを対象とした