ANAとJAL、1月の国際線旅客は1.7%増、利用率は1.4ポイント減
全日空(NH)と日本航空(JL)の2018年1月の国際線の運航実績で、2社の旅客数の合計は前年比1.7%増の153万7922人となった。座席供給量を表す有効座席キロ(ASK)は5.7%増、旅客輸送量を表す有償座席キロ(RPK)は3.7%増で、利用率は1.4ポイント減の75.9%だった。
2社のうち、3月2日に運航実績を発表したNHの旅客数は1.8%増の81万8701人。ASKは6.5%増、RPKは4.2%増で、利用率は1.7ポイント減の74.3%となった。旅客数はJLの71万9221人を上回ったが、利用率は1.1ポイント減の77.8%だったJLを下回った。JLは2月26日に運航実績を発表している(関連記事)。
NHの方面別旅客数は全方面が増加。1位は引き続き「アジア・オセアニア」で0.7%増の57万4574人、伸び率の1位は「北米・ホノルル」で5.4%増の17万8971人だった。利用率とその伸び率の1位は「アジア・オセアニア」で0.7ポイント増の75.9%。「北米・ホノルル」は3.1ポイント減の74.2%、「欧州」は5.1ポイント減の70.2%でともに前年を下回った。
JLの方面別旅客数の1位は「東南アジア」で、3.6%増の29万2073人。伸び率の1位は、昨年9月から成田/メルボルン線のデイリー運航を開始した「オセアニア」で、54.0%増の1万9945人だった。前年を下回ったのは「ハワイ・グアム」「中国」「米大陸」。このうち最も減少したのは「ハワイ・グアム」で8.5%減の8万809人となった。北朝鮮問題の影響でグアムへの需要が減少しているほか、昨年9月に成田/コナ線に就航したものの、需要が思いのほか伸びていないという。
利用率とその伸び率が最も高かったのは「オセアニア」で、4.1ポイント増の87.4%。利用率が最も減少したのは「ハワイ・グアム」で、8.1ポイント減の73.9%となった。
国内線の詳細は別途記載(下記関連記事)。