UA、仙台/グアム線運休へ、関空と中部は減便-成田小型化
ユナイテッド航空(UA)は夏ダイヤ以降、日本/グアム線で運休や減便、機材の小型化を実施する。北朝鮮問題による旅行需要の減少などによるもので、4月1日からは週2便で運航中の仙台/グアム線を運休。搭乗率などは明らかにしていないが「実績が期待値に届かず、定期便を継続するには採算性が十分でない」という。なお、GW期間など5月6日までの一部の便については、すでに満席の便もあることから数便を運航する予定。 UAは今月15日には、週2便で運航していた新千歳/グアム線を運休している。
加えて3月27日からは、1日2便ずつで運航中の関空、中部/グアム線を1日1便に減便し、ともに夜便を運休。3路線の運休便を予約済みの旅行者に対してはUAが直接、または旅行会社経由で別便への振り替えや返金を実施する。
1日3便で運航中の成田/グアム線は、GW後を目処に機材を小型化する。現在はうち2便をビジネスクラス28席、エコノミークラス336席、合計364席のB777型機で運航し、残り1便をビジネス16席、エコノミー150席の計166席のB737-800型機で運航しているが、5月初旬以降は3便すべてB737-800型機を使用する予定。これにより、提供座席数は1日あたり396席減少することになる。なお、乗客が多い日などはB777型機で運航する可能性もあるという。
UAはこれらの運休・減便・小型化について「今後は引き続き市場動向を注意深く見守り、需要に合わせて座席供給量を調整する」とコメント。なお、福岡線については現行の座席数を維持する予定。
グアム政府観光局は「2月と3月の仙台市場は回復しつつあり、全国的にも団体や修学旅行の問い合わせはある。19年度は5000人規模の団体も予定しているので今回のニュースは残念」と述べ、今後もUAを含むさまざまな航空会社に、座席増を働きかける考えを示した。なお、日本航空(JL)は夏ダイヤ期間中、成田/グアム線を1日1便から1日2便に増便する予定。