ルックJTB、18年度は50周年で「安心パック」、豪州の販売強化
▽欧州・アメリカでツアーの一部を現地発着ツアー化
回復基調にあるヨーロッパでは、基幹商品の赤パンフレットで、2年ぶりにトルコのコースを新設したほか、スペインやロシアなどでビジネスクラス利用の新コースを用意。夏のチャーター便は今年よりも増やす予定で、スイスや北欧などを計画しているという。このほか、全国各地から参加できる東京発着のコースを大幅に拡充し、地方需要の取り込みとツアーの催行率の向上をめざす。このほか、新企画として、欧州を列車で移動するツアーを集めた「列車でめぐる旅(仮称)」パンフレットも新たに用意する。
さらに、ルックJTBの添乗員同行周遊型ツアーの一部の行程を抜き出し、現地で参加できるコースを新設。2泊3日から5泊6日程度の現地発着ツアーとして、パリ発のコースなど16種類を提供する。なお、アメリカについても1コース設定した。いずれのコースも「ダイナミックJTB」や手配旅行などで利用できる。
このほか、ハワイでは、オアフ島で1時間程度のクルーズが楽しめる小型客船「'OLI'OLIオーシャン・スニーカー」の運航を開始。17年度はツアーの付加価値がうまく伝えきれずに苦戦したという赤パンフレットでは早期割引を拡充したほか、独自のサービスとして「'OLI'OLIタクシー」の乗り放題プランを設定した。
なお、会見では生田氏が17年度の取扱人数について、北朝鮮問題の影響でグアムの旅行需要が減少したためミクロネシアが前年を下回る以外は、前年を上回る見通しであることを説明。グアムについては「情勢は注視する必要はあるが、(予約状況から)2月から回復の見通しが出てきた」と期待を示した。