ルックJTB、18年度は50周年で「安心パック」、豪州の販売強化
JTBワールドバケーションズは12月1日から、「ルックJTB」の2018年度上期商品(4月~10月)の販売を開始した。7日に開催した商品説明会で、同社代表取締役社長の生田亨氏は、18年度にルックJTBが誕生50周年を迎えることを説明し、「ルックJTBをさらに進化させ、新しいお客様の需要に応じた新ブランドを市場に投入したい」と意気込みを語った。18年度は旅行需要が堅調に推移し、国際線の航空座席数も増加していることなどから、17年度比5%増の116万4000人の着地を見込む。
新ブランドとしては、新たにFIT向けブランド「ダイナミックJTB」を展開(関連記事)。さらに、「安心・安全」への取り組みを強化する方針で、旅行者のサポートサービス「ルックJTB安心パック」を新設する。同社常務取締役東日本販売本部長の遠藤修一氏は、「国際情勢の不安でイベントリスクが常態化するなか、海外旅行者から『安心して海外に出かけたい』という声は多い」と語り、「ルックJTB独自の品質保証を、50年間蓄積した経験を活かしながら提供する」と意欲を示した。
ルックJTB安心パックは、旅行前にメールで質問できる「ルックJTB RAKU旅サポート」や添乗員が回答する「タビマエ相談メール」、旅行を取り消す場合、次回の旅行を予約・参加すれば取消料を免除する制度など、これまで提供してきたサービスを取りまとめたもの。18年度からは、パスポートの紛失や事件、事故などに対応するため、新たに24時間日本語で対応する「JTB」緊急電話サービス」を開始。ルックJTBアプリでは、日本発着の国際線フライトの欠航や遅延を知らせる「緊急掲示板」機能を新設する。
18年度に特に強化する方面としては、新規路線の就航や増便などで座席供給量が増加しているオーストラリアを選定。専用パンフレット「わくわく!豪GO!オーストラリア」を作成し、初心者、家族旅行、女子旅などをテーマにツアーを展開する。4月から6月までは、今年の9月に開業した「ケアンズアクアリウム」を閉館後に貸切し、館内ツアーと夕食を楽しむオプショナルプランを設ける。このほか、今年に販売を強化したシンガポールと同様に、貸切オープントップバスの運行をシドニーでおこなう。なお、目標送客人数については、来年1月または2月に実施するキャンペーンの発表会で明らかにする予定。
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