JTB年末年始、旅行者数は2年ぶりに増加、海外・国内とも前年超え

  • 2017年12月5日

▽海外はグアム以外は増加、国内は東北が人気

 海外旅行の方面別では、航空会社がグアムの座席供給量を減らしたことなどから「サイパン・グアム」を9.4%減としたが、それ以外の方面では前年を上回る見通し。なお、グアムについては調査後、JTBなどがティーウェイ航空(TW)を使用し、成田と関空からチャーターを実施することを発表している。

 最も伸び率が高かったのは中近東、アフリカ、中南米などの「その他」で9.1%増の1万2000人。次いで、日本航空(JL)が成田/メルボルン線を開設し、12月にはカンタス航空(QF)が関空/シドニー線を増便するオーストラリアが6.7%増の1万6000人と続いた。このほか、ルックJTBの予約状況を見ると、ハワイやシンガポールについて、年末に加えて1月3日以降のツアー代金が下がる時期に出発する旅客が多い見込み。テロ事件から回復基調にあるヨーロッパは1.9%増の5万4000人と堅調に推移しており、昨年にイベリア航空(IB)の直行便が就航したスペインが人気という。

 国内旅行は東北が4.7ポイント増の10.8%と最も伸長。JTBの宿泊予約状況でも、秘湯やスノーシューツアーなど冬の屋外で楽しめるアクティビティがある地域が人気という。出発日については、12月30日と回答した人が6.7ポイント増の20.4%と最も多く、12月31日が3.3%減の18.4%、1日1日が4.6ポイント増の12.0%と続いた。

 利用宿泊施設は「夫や妻の実家」が2.7ポイント増の39.9%と最も多く、続いて「ホテル」が4.2ポイント増の28.5%となった。旅行の同行者は家族連れが0.7ポイント減の70.9%と大半を占め、このうち中学生までの子供連れが1.8ポイント減の36.1%と最も多かった。伸び率が高かったのは「母娘・三世代など」で0.2ポイント増の16.5%だった。