アバンティリゾートクラブが破産開始決定、負債額は4.9億円

  • 2017年11月28日

 東京商工リサーチ(TSR)によれば、東京都新宿区に本社を置き、「ARCツアー」のブランド名でツアー商品などを販売していた第1種旅行業者のアバンティリゾートクラブは11月20日、東京地方裁判所から破産開始決定を受けた。負債総額は約4億9000万円。このうち一般旅行者の債権は約400件の総額6500万円と見られるが、今後の調査によって変動する可能性があるという。

 同社は業績の悪化により10月11日付で営業を停止。翌12日には日本旅行業協会(JATA)が、債権者向けに弁済業務保証金制度の案内を開始した。限度額は7000万円(下記関連記事)。

 なお、10月6日には大阪市に本社を置く第3種旅行業者のアバンティ・ウエストも、岡山地方裁判所から破産開始決定を受けている。アバンティリゾートクラブの大阪事務所が1992年に独立して設立した旅行業者代理業者で、当初はアバンティリゾートクラブの旅行商品を販売。その後は第3種旅行業を取得して大手旅行会社などを相手にランドオペレーター業もおこなっていた。負債総額は約3億円。