熊本・日奈久温泉の潮青閣が破産開始決定、負債3.6億円
東京商工リサーチ(TSR)によると、熊本県八代市の日奈久温泉で旅館を経営していた潮青閣はこのほど、熊本地方裁判所から破産開始決定を受けた。負債総額は債権者63名に対して3億6270万円。
同社は1954年に会社設立。24室の同名の旅館を営み、2000年3月期には1億5000万円を売り上げたが、その後は日奈久温泉郷の集客力の低下、団体旅行客の減少などから低迷し、近年の年間売上高は1億円を大きく割り込み、赤字続きとなっていた。過去の借入負担なども資金繰りを圧迫した。
九州地震後は「ふっこう割」で一時的な恩恵を受けたものの、期間終了後は再び集客に苦戦。業績改善の見通しが立たないことから9月25日には閉館していた。