エアアジアJ、10月末から中部/新千歳線-台北は18年以降
エアアジア・ジャパン(DJ)は10月16日、長らく就航を延期していた中部/新千歳線の運航を、10月29日から1日2便で開始すると発表した。同社によれば、就航が遅れた理由は「安全運航を推進するために、必要な準備のスケジュールなどの見直しをおこなってきた」ため。17日から自社サイトや旅行会社経由などで航空券の販売を開始する。ロードファクターは87%をめざすという。
DJは15年10月に中部/新千歳、仙台、台北(桃園)線の開設計画を発表。当初は16年4月上旬の就航をめざしていたが、2月には就航時期を「複数の要因」から7月に延期し、5月には「安全面の体制構築」を理由に「秋以降」に変更した。その後、9月には「事業の選択と集中」を理由として仙台線の取り止めを発表し、新千歳線就航を17年初旬に、桃園線就航を17年春に再度変更。今年の1月には「安全運航に向けた社員訓練のスケジュールの遅れ」などを理由に、無期限の就航延期を発表していた。
DJ広報によれば、中部/新千歳線では日本人に加えて、エアアジアグループ各社の運航便を利用する訪日外国人旅行者の需要を見込んでおり、「レジャー、ビジネスの両方で幅広いお客様に利用いただきたい」との考え。中部/桃園線については詳細を明らかにしていないが、18年以降の就航を目標にしているという。
運航機材はA320型機で、シートピッチが31インチの「ホットシート」が42席、28インチの「スタンダードシート」が138席の計180席。運賃は7キログラムまでの機内持込手荷物のみ無料の「通常運賃」、20キログラムまでの受託手荷物などがついた「バリューパック」、機内食、座席指定、出発日時の変更、優先搭乗などがついた「プレミアムフレックス」の3種類を用意した。通常運賃は4190円から、バリューパックは5990円から、プレミアムフレックスは9190円から提供。10月17日から22日までは、同路線を片道5円で提供する就航記念セールも実施する。
機内食はココナッツライスとチキン、ゆで卵などを組み合わせたマレー料理「ナシレマ」や「タイ風チキングリーンカレー」を用意。「きしボナーラ(名古屋風きしめんカルボナーラ)」や「飛騨牛コロッケのベーグルバーガー」など、中部地方にちなんだメニューも設けた。
運航スケジュールは以下の通り。
▽DJ、中部/新千歳線運航スケジュール(10月29日~)
DJ0001便 NGO 07時35分発/CTS 09時25分着(デイリー)
DJ0002便 CTS 10時00分発/NGO 12時05分着(デイリー)
DJ0009便 NGO 17時10分発/CTS 19時00分着(デイリー)
DJ0010便 CTS 19時35分発/NGO 21時40分着(デイリー)