外務省、ロシアに注意喚起のスポット情報、各地で爆破予告

  • 2017年10月1日

 外務省はこのほど海外安全ホームページで、ロシア全土について注意喚起のためのスポット情報を発出した。今月12日頃から、同国内の各地でホテル、駅、空港、ショッピングセンター、学校などに「爆発物を仕掛けた」という予告電話が相次いでいることを受けたもの。同国では今年4月に、サンクトペテルブルグでテロ事件が発生している。

 外務省はロシアへの旅行者に対しては、最新の関連情報の入手に努めるとともに、公共の場所に滞在する際などには周囲の状況に注意を払って安全確保に努めること、滞在中の施設で避難指示があった場合は、指示に従い冷静かつ迅速に行動することなどを呼びかけている。なお、これまでに日本人が宿泊先のホテルから避難した事例が報告されているものの、28日の時点で爆発物が発見されたケースはないという。

 そのほか、宿泊先ホテルからの避難に備えて、パスポートや出入国カードなどの貴重品をすぐに持ち出せるよう準備しておくことも促している。爆発物の捜索に時間を要し、宿泊先を変更する際にパスポートと出入国カードの提示が必要になることを想定したもの。