エクスペディア、訪日客1位は香港、伸び率はカナダ
エクスペディアグループはこのほど、訪日旅行の需要が高い上位10位の国・地域を対象に、訪日外国人旅行者の動向を発表した。2016年7月1日から17年6月30日まで、同グループが運営するExpedia.com、Hotels.com、AirAsiaGo、Travelocity.com、Orbitz.comを利用した訪日外国人旅行者のデータを分析したもの。対象となる国・地域は香港、韓国、米国、台湾、オーストラリア、シンガポール、カナダ、タイ、英国、中国で、このうち香港からの旅行者が最も多かった。伸び率ではカナダが前年比45%増で最も高く、次いで韓国と米国が40%増、香港が35%増、シンガポールが30%増、台湾が25%増と続いた。なお、旅行者数は公表していない。
同社によれば春に訪日する旅行者が最も多く、全旅行者の1割以上が4月に来日した。2位は5月で、3位は3月と6月。宿泊施設については3ツ星クラスの利用が70%弱を占めており、4ツ星クラスが20%と続いた。
このほか市場別の傾向では、平均客室単価が最も高かったのは米国で、2位はシンガポールとなった。キャンセル率が最も低い国は英国で、早めに旅行を予約する傾向があるという。予約日からチェックイン日までの日数(リードタイム)が長かったのはシンガポールで平均56日に。英国とカナダ、香港も平均55日となった。リードタイムが最も短かったのは韓国で、30日以下だった。