大分のホテル「亀山亭」が特別清算開始決定、負債3.3億円
東京商工リサーチ(TSR)によると、大分県日田市のホテル「亀山亭」を経営していた亀山亭はこのほど、大分地方裁判所日田支部から特別清算開始決定を受けた。負債総額は約3億2800万円。
同ホテルは1874年に料亭として創業。1932年に会社設立し、戦時中の休業を経て、45年10月からは旅館業も開始した。59年には現在地で「亀山亭」開業。しかしその後は増築などで多額の負債を抱え、観光客の減少などで売上高も低下し、厳しい資金繰りを強いられていた。
2010年には金融機関から借入金の返済猶予などを受けて経営改善に取り組んだが、業況は厳しく、事業継続を前提として会社分割による新会社への事業継承を選択。16年4月に新会社の亀山亭ホテルを設立し、同年7月に事業を分割して一般債権と一部金融債務を譲渡し、亀山亭は債務整理を進めた。その後、今年3月の株主総会の決議により解散し、今回の措置となった。