HIS、3Qは増収増益、純利がプラスに-旅行事業は増収減益
エイチ・アイ・エス(HIS)の2017年10月期第3四半期(16年11月1日~16年7月31日)の連結業績は、売上高(総額)が前年比11.8%増の4151億1500万円、営業利益が3.0%増の81億1700万円、経常利益が431. 3%増の123億1600万円、四半期純利益が87億8000円(前年は11億3200万円の損失)となり、増収増益となった。売上高は海外旅行の取扱増などが牽引。経常利益は前年の為替差損増からの反動で大幅増。純利益は前年にクルーズ船の減損損失を計上したことからプラスに転じた。
旅行事業の売上高は11.1%増の3661億7800万円。テロ事件の影響を受けていた欧州の回復などにより、海外旅行の送客数は4%増となった。一方、営業利益は4.2%減の44億4700万円と減少した。
ハウステンボスグループの売上高は12.9%増の249億6600万円で、営業利益は3.5%増の51億8800万円。前年には九州地震の影響により入場者数が減少したハウステンボスはわずかながら増加に転じ、第3四半期の累計入場者数は0.9%増の約212万人となった。
このほか、ホテル事業は売上高が4.4%増の53億4600万円、営業利益が19.3%増の6億900万円。アジア・アトランティック・エアウェイズ(HB)による運輸事業は、売上高が36.7%増の32億7200万円となり、営業損失は前年の5億8600万円から8億4000万円に拡大した。地震から回復しつつある九州産交グループは、売上高が10.4%増の165億3400万円、営業利益が1364.0%増の3億1000万円となった。
なお、通期業績については前回の予想を据え置き、売上高は10.7%増の5800億円、営業利益は40.1%増の200億円、経常利益は165.9%増の230億円、当期純利益は約45倍の120億円を見込む。