タヒチに初世界遺産、「タプタプアテアのマラエ」-誘客に活用へ
タヒチ観光局によると、先ごろ開催されたユネスコ(国際連合教育科学文化機関)世界遺産委員会の会合で、仏領ポリネシアでは初となる世界遺産登録が実現した。
世界文化遺産として今回新たに登録されたのは「タプタプアテアのマラエ」で、タプタプアテアは地名、マラエは祭祀場のこと。パペーテのあるタヒチ島から約219キロメートルの距離にある、タヒチ語で「遙かなる楽園」「柔らかな光の空」という意味の名のライアテア島に遺る。
マラエは、欧州からの宣教師たちが島に来る以前に、当時のポリネシア人が精神的な力の源である「マナ」の宿る場所として無数の石を並べた祭祀場。
タヒチ観光局では、2016年から日本市場で「タヒチの島々『マナに包まれて(Embraced by Mana)』」をテーマとしたキャンペーンを展開しているところ。今回の世界遺産登録を受けて、ライアテア島への訪問だけでなく、従来以上にタヒチの「人」や「生活様式」、「文化」、「芸術」などタヒチの多様な魅力をアピールしていく方針だ。