TTM+2017が開催、タイのユニークなローカルエクスペリエンスをアピール
過去最大級の358社のセラー、世界56ヶ国・地域419人が参加
タイ国政府観光庁(TAT)は6月14日から16日にかけて、タイ最大のトラベルトレードショーである、タイトラベルマートプラス(TTM+)を、チェンマイ国際展示コンベンションセンター(CMECC)で開催した。今年のテーマは、「DELIVERING UNIQUE EXPERIENCES(ユニークな体験の提供)」。チェンマイは体験関連のアクティビティが多く、より体験型を強く打ち出すショーケースにしたいという意図から、2年続けてチェンマイでの開催となった。
メコン流域各国からも出展、有意義な商談会
TTM+はバンコクでおこなわれていた2001年から数えると今年で16回目。セラーは358社・団体でブース数は429。タイだけでなく、ベトナムやラオス、カンボジアやミャンマー、中国雲南省など、メコン川流域各国(Greater Mekong Subregion=GMS)から出展した。
訪れたバイヤー(旅行会社)は世界56ヶ国・地域の419人。中国からは最多の60社のバイヤーが参加し、日本からは9社の参加となった。TATによると、集まったセラーとバイヤーは延べ1万5569回の商談をおこない、約14億バーツ(約46億7000万円)に相当する効果が生まれたという。
当日は、出展ブースでは商談会をはじめ、来場者が「ユニークなタイのローカルエクスペリエンス」を実体験できるよう、マッサージや伝統食の試食コーナー、ランナースタイルのディスプレイ、伝統工芸品の販売などもおこなわれた。
TTM+、来年はパタヤで開催
国際観光会議も多数開催でタイ観光に期待
15日のオープニングセレモニーでTAT総裁のユサック・スパソーン氏は、「TTM+2017は過去最高のものと感じている。GMSからのセラーも多く出展し素晴らしい“体験型観光”を提供している。質の高い観光、サービス、アトラクションを、国際社会に提供するよい機会。バイヤー、セラーで協力し、多くの商談を実らせることを期待したい」と語った。また、18年のTTM+について、6月13日から15日にかけてパタヤで開催することも発表した。
続いて副首相のタナサック・パティマプラゴーン氏も登場。「タイ、そしてチェンマイは、豊かな自然のなか、さまざまな体験型アクティビティを楽しむことができる。これからのタイ観光を牽引していく観光都市である」と強調した。
その上でタナサック氏は18年、1月にはASEAN観光フォーラム、5月には観光ガストロノミー会議、6月にはメコン観光フォーラムと観光に関連した国際会議が開催されることに触れ、「タイは世界の観光の中心地として今後もっとも注目される国である」と期待を語った。