外務省、ボスニアの注意喚起の大部分を解除、治安が改善
外務省はこのほど「海外安全ホームページ」で、ボスニア・ヘルツェゴビナの全土に発出していた危険レベル1の注意喚起について、わずかな地域を除いてすべてを解除した。同国では1995年の紛争終了後も、紛争時に使用された銃器などを用いた強盗事件や発砲事件などが発生していたが、近年は警備体制の強化などにより犯罪件数が減少しているという。
なお、同国を構成しているボスニア・ヘルツェゴビナ連邦とスルプスカ共和国の境界周辺や、クロアチアとの国境周辺の一部については、紛争時に埋設された地雷が未だに残存しているため、引き続き注意喚起を継続する。ただし外務省によれば、地雷が埋設されている地域は国土の2%程度に限られ、観光客に大きな影響はないという。
ボスニア・ヘルツェゴヴィナを訪れる日本人旅行者の数は、2015年には前年比42.5%増の6759人にまで増加。大手旅行会社などが周辺国と合わせたパッケージツアーなどを販売している。