入国審査、日本人は顔認証へ-法務省がパブコメ
法務省入国管理局は7月5日、日本人の入国審査のための「顔認証ゲート」の導入に向け、出入国管理及び難民認定法施行規則の改正案に関するパブリックコメントを開始した。「明日の日本を支える観光ビジョン」において、日本人の出入国手続きの合理化に向けた自動化ゲートの導入が盛り込まれていることを受けたもので、合理化により生じた入国審査官の余力は、増加する訪日外国人旅行者の審査に充てる。改正案は9月中旬に公布し、10月中旬から施行する予定。意見は8月3日まで募集する。
改正案では、入国審査官による旅券への帰国の認印の代わりに、顔認証ゲートで審査時に撮影した顔画像と、旅券のICチップ内の顔画像を照合することで、帰国情報を管理できるようにする。同省は、今年度中に羽田に顔認証ゲートを導入した後、順次、他の主要空港にも拡大していく考え。なお、将来的には日本人の出国手続きに関しても同様に顔認証ゲートを導入すべく、必要な省令の改正を進めるという。