夏の国内旅行者数は0.7%増、近畿など好調-JTB予想

 ジェイティービー(JTB)がこのほど実施した旅行動向調査で、夏休み期間(7月15日~8月31日)の宿泊を伴う国内旅行者数の予想は、前年比0.7%増の7460万人となった。交通費や宿泊費、土産物代、食費などを含めた1人あたりの平均費用は2.1%増の3万4400円、国内旅行全体の総消費額は2.8%増の2兆5663億円を見込む。

 JTBによれば、今年は7月17日の「海の日」と8月11日の「山の日」により、3連休が2回あることなどが増加の要因。また、働き方や労働環境を見直す機運の高まりなども増加を後押ししているとの見方を示した。

 同調査は、6月2日から14日までの間に全国の15歳から79歳までの男女1200名の回答を得た旅行動向アンケートと、JTBグループ各社の販売状況、航空会社の予約状況、業界の動向、経済動向から推計したもの。今年で49回目の実施となる。

 方面別のシェアは、1位は関東で0.4ポイント減の20.2%、2位は近畿で2.3ポイント増の15.2%となった。近畿は4月にユニバーサル・スタジオ・ジャパン(USJ)で新エリア「ミニオン・パーク」が開業したことなどにより、伸び率では1位に。伸び率の2位はLCCにより路線が拡充した北海道で、1.4ポイント増の8.3%となった。

 ツアーの予約状況を見ると、出発日のピークは8月11日から15日まで。長距離方面が好調で、家族でリゾート気分を満喫できる沖縄の本島や離島、九州の離島などが人気という。

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