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日本航空、国内線の機内WiFiを永続的に無料化

  • 2017年6月20日

WiFiサービスのロゴ  日本航空(JL)は6月20日、国内線の機内で提供しているWiFiサービスを永続的に無料化すると発表した。JL広報部によれば2014年7月のサービス提供開始以来、利用者は順調に増加。17年度から20年度までの中期経営計画で「フルサービスキャリア事業の磨き上げ」に注力していること、無料化により利用料収入が減少してもサービス強化による集客力向上が十分に見込めることなどから決定したという。

 JLの機内WiFiサービスではEメールの確認やインターネットの閲覧が可能。限られた通信容量を乗客で共有するため動画サイトは利用できないが、JLが提供する「Wi-Fiビデオプログラム」は視聴できる。提供を開始した当初は30分400円、または1フライトあたり500円から1200円までの料金を徴収して提供していたが、16年4月から17年1月までは15分間無料で利用できるキャンペーンを実施。2月以降についても、8月末までを期限として無制限で利用できるキャンペーンを実施していたところだった。

 サービスを提供するのは「JAL SKY NEXT」を搭載したボーイングB777-300型機、B777-200型機、B767-300型機、B737-800型機で、現時点でJLは計77機を保有。これらの機材は羽田、成田、伊丹、関空発着の基幹路線など約40路線に導入しており、地域路線を除く便の約85%で無料WiFiサービスが利用できることになるという。

 今後はビジネス客からレジャー客まで、幅広い客層に機内WiFiサービスの利便性をアピールする方針。ジャルパックも今回の発表を受けて、「これから発売する国内旅行商品において、無料の機内WiFiサービスを強みの1つとして打ち出していきたい」との考えを示している。

 なお、JL広報部は、国際線については無料化は計画していないことを説明。理由については「お客様が国際線を選ぶ際の基準は、食事や座席の広さなど多岐に渡る。WiFiサービスはそれほど大きな選択基準とはなっていないのでは」と述べた。

 ちなみに全日空(NH)は、40分550円または1フライト1050円で国内線の機内WiFiサービスを提供中。現時点では無料化の予定はないという。